歩み続ければ
---ガラガラ

教室の空気はいつもよりちょっと重い

原因は...


――-俺、遥に二股されたわ

「蓮・・・。」

蓮は机に1人本を読んでいた
きっと、遥のことで頭いっぱいで本の内容もまともに読み取れていないんだろうな
なんて思った


「おはよう、蓮!」
「・・・おう、はよ」
相変わらずそっけねえな

ま、それはそれで蓮らしくていいんだけども

俺らは微妙な雰囲気なまま1日を過ごした

もちろん遥の話題にはふれずにほとんど俺が柚について
一方的に喋るだけ

蓮は真剣に聞いているような態度だったけど
瞳は泣いていた

俺にはわかるんだからな!

だてに友達やってねえわけじゃねえんだからな!

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