歩み続ければ
それからというものやっぱりクラスでもあの2人はなぜかぎこちなかった

---何かあったのだろうか

仲の良い2人事だ。
きっと何か食い違いがあるに違いない
私そう確信した

私は珍しく自分らしくない行動にでてみた

---そうだ、私困っている人を助けよう
  遥ちゃんの相談相手になってあげよう

決して保証はなかったけれども私は彼女の支えになりたいと思った


そして私は廊下で他のクラスの男の子と喋っている遥ちゃんを見つけた

「遥ちゃん...!」
一瞬遥ちゃんは困ったような顔をしたけれど
またいつものような笑顔で対応してくれた
でも
瞳はわらっていなかったんだ...

「どうしたの?」
私は胸に手を当てて決心した---
「あのね、こんなちっぽけな私だけど..
 ...だけどね! は、遥ちゃんの支えになれたらいいなぁって...
一緒に誤解を解こう? きっと2人は結ばれる運命だと思う..
なんていっていいか分からないけれど私遥ちゃんにいつも元気にしてもらって
 ばかりだから今度は私が遥ちゃんを元気にできるよう頑張るから..!」

自分でもベタだと思った
いまどきの女子高校生はこんなこと言わないな..
心の中で私は曇っていた

彼女の反応が怖かった
もし彼女に裏切られたら?
そんなことばかりかんがえていた




「.....っ.....ありがとう..うれしい..っ」
目の前では本当に嬉しそうな遥ちゃんがいた
「私のことは遥でいいよ?」
「あ..うん! は、遥!」
「ハハハハ、はーい!」
「ッ..ハハハハ、私ことは柚でいいよ?」
「了解! 柚よろしくっ 頼りにしてるよ」
「任せといて」

こうして2人ははれて友達というものになった
そう...
オトモダチにね..


私達がほころんでいるとき急に遥はある1人の男の人を紹介した
「柚、この人は私の近所づきあいで仲の良い隣のクラスの中山君」
「中山隼人。 よろしく」
「よ、よろしく...」


 
          ******
「中山君はね、以前から蓮の買い物に付き合ってくれたり
 相談にものってくれるステキな友達だよ」

「そうなんだぁ、いいね」
私にはそんなことしか言えなかった
だって...
中山君って人の目があまりにもきつすぎて
まるで私に
---邪魔すんな
とでもいっているようだったから
しかし遥を見る目は優しそうだったからいいんだけど..
私はこの人苦手だな...



                ******
このとき私はまだ知らなかった
あんなことが起ころうとは..
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