歩み続ければ
そんなこんなで今は昼休み
相変わらず噂は絶えない

そんなことも気にせずものすごい視線を隣から感じた

「...なんだよ」
隣にいるのは新だった
新は気づいてくれたのがよっぽど嬉しかったのかすぐさま俺の方へ寄ってきた
「俺な、柚と...柚と...金曜日遊べることになったんだ..!」


「そうか、よかったじゃん」
今の俺には心から新と柚の関係について喜べる状況じゃなかった
自分のことで一杯一杯だった

「でな、俺映画のチケットかったんだけどさ間違って俺自分の
 趣味でチケットかっちゃってさ---」

----ブチッ

頭の中で何か切れた

「悪いけど、もういいわ お前の話聞いているとイライラする。
 もうはなしかけんな、俺にかかわんな」
新の顔も見れないまま立ち去ろうとする俺に新は腕をつかんだ
「おい、ちょ待てよ---っ」
「うっせんだよ、はなせ...!」
俺は乱暴に新のつかんでいる手をはなした
「ごめん..蓮..じゃ俺いくわ..」
新はうつむいたまま廊下へと消えていった

「...っち...」
最低な自分に腹がたって舌打ちをした
俺は彼女も失ったら親友も失うのかよ---っ



そんなこんなで俺はボロボロだった
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