歩み続ければ
新side
「うっせんだよ...はなせ..!」
正直親友の俺でも蓮に初めてこんな台詞を言われた
ショックだった...
俺のせいでストレスだったんだよな..
ごめんな   蓮...

俺もうお前に関わらないから
だから...
あきらめんなよ..!

「ごめん...蓮..じゃ、俺いくわ」
本当は俺だって「馬鹿やろう」と言ってお互い言いたいこと言い合いたかった
でも今のアイツじゃそれはムリだろうと思った

そんなこんなで蓮とは音信不通だった


   


              ******
それから待ちに待った金曜日がやってきた

「遅いよ、新」
目の前にいるのは俺の初恋の...柚
「わりぃわりぃ」
そんな会話をしているうちに映画が始まろうとしていた
「いこっ?」
最近柚は元気になった
遥ともよく話すようになった
それと...中山とも仲良くなった..



「もう、新が変なチケット買うからつまんなかったー」
柚はそんなこというけど俺は見た
隣の席で柚が感動して泣いているところを...

「お、おう、わりぃーな」
「新、元気ないけど大丈夫? 蓮と何かあった?」
やっぱ..柚には嘘つけねーわ

俺はすべてを話した

「そっか..そんなことが...」
今の雰囲気は最低
ごめんな、俺のせいで...
「とにかく、私のおごりでうまいもんくわしてやるよ?」
顔に似合わず柚は元気出せといわんばかりに元気だった




             ******
「うんめーーっ」
「アハハ、ならよかったよ」
俺は今柚の一押しの店で食事をしていた
でも本当うまかった
この
パスタ

でも本当は
柚の手料理がたまらなく食いたい

それはさておき蓮のことだ...
「柚は蓮から何か聞いたりしている?」
「なにもきいてないなぁ。 でも、誤解があるって聞いてるけど..」

何!?
誤解...?

「その誤解って一体...なんなんだ...?」
「---あのね...」


「--っ--」
俺は正直言葉を失った
蓮と遥は勘違いをしている..

これはいち早く連にしらせねぇと
俺はすぐさま携帯を手にした


--トゥルルルル..


---「はい..」

「あの、新だけど...」

数秒の沈黙

「悪いけど俺今忙しいから、じゃ」
「おい、ちょ...まてよ..!」
---ガチャ

うそだろ..

「は...ははは」
俺は笑うしかなかった
隣で柚が心配そうな顔をしている

「大丈夫..?」
俺は笑いかけるしかなかった



          
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