歩み続ければ
ピンポーン

数秒後

ガチャ

「ご、ごめんっ! 待たせてっ!!」
そこには、ワンピース姿の柚がいた

別に待ってないんだけど...

「まってねぇよ、ホラ、時間なくなるぞ」

「そ、そうだね、いこっ」


そういい、2人で電車に乗り、柚が行きたいところへいった

相変わらず柚は控えめで
「つ、次光が行きたいところでいいよ?」

バカか、お前の誕生日なのに俺がいきたいところって...

そんなこんなで無事デートは終わった

帰り道は危ないから俺は柚の家まで送っていった

そして

「じゃぁな、また明日」

「うん、またねっ」

そういい、満足そうな柚の顔を見てから
走って家へ帰った



帰っている途中で柚にプレゼントを渡し忘れるのを気づいた..

「俺って...」

俺はバカだなーと思った

引き返そうと思ったが、夜も遅くきっと柚の親も迷惑だろうと思いひきかえさなかった

俺は信号が赤になったのを確認し、明日このプレゼントをどう柚に渡すかのシュミレーションをしていた
我ながら、きもい

そして、信号が青になり横断歩道に足を踏み入れた
この横断歩道って案外長いんだよな.....

そう思いながらすたすたと何も変わりもない景色を見ながら歩いていた



そう...何も...なかったかのように...

すると、突然目の前が急激に明るくなった

「キキーッ」

車のブレーキ音

「ドンッ」

鈍い音が走った
そして、音がしたと思ったら体に猛烈な痛み

「...っ...」

そこで俺は意識が遠ざかっていった

「..すみませんっ!」

どこかで男の声がしたが...だいぶ遠くで響いていたので
かすかな音にしかすぎなかった
俺...どうしたんだろう...





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