ガルドラ龍神伝―外伝章―
「水龍、あなたはミリフが召喚した時、彼に同種族の女の子のことを聞いてたわね。
故郷で何かあったの?
砂龍との関係も詳しく教えて」
プリムに一方的に質問され、ヨゼフは戸惑う。
が、彼女が良い人間であることを信じ、答えた。
「ラノア族長の屋敷の方から爆発音が聞こえたので、僕は迷わずそっちに向かいました。
人間の女性がラノア族長とプリシラをぼこぼこにしていたのを、偶然見てしまったのです。
そしたら、あの女が、もの凄い形相で僕を睨みつけてきて、僕の目の前で族長達をメダルに封印するとすぐに、僕自身を殴ってメダルに封印しました。
リタとは、ガルドラの魔道領国で奴隷生活を送っていた頃からの親友です。
彼女は幼少の時から、身分も種族も違う僕をいつも助けてくれるので、僕は彼女のことをお姉さんだと思っています」
ヨゼフの言葉を聞きながら、プリムは涙を流していた。
彼女は泣きながら、四人に言う。
「わかった。あなた達は今日、この学校を卒業したということにしておくわ。
ただ、現時点では式は挙げられないから、代わりにこのアイテムを渡しておくわ」
そう言ってプリムは、グラナダに橙色の石を、ミリフには青色をしていて巻き貝のような模様の石を渡した。
「これは?」
「≪砂のゼフェル≫と、≪水のゼフェル≫よ。
まあ、要は魔封石ってところね」
プリムの説明がマニアックなためか、四人は同時に首を傾げる。
「でも、私達の冒険の役に立つ道具だというのは、事実だな」
リタは辛うじて、納得する。
彼女はもう一度、自分が見た夢に出てきた男性の影のことを思い出す。
(あの声……。間違いなく、あれは父上だ。
『砂と水と葉の……』というのは、おそらくさっきグラナダ達が先生から貰ってた石のことだろう。
グラナダは良い人なのか、まだ疑わしい部分もあるけど、ここにいても何も始まらない。
とりあえず、この世界で何が起こってるのか突き止めるために、グラナダの使い魔として行動しよう)
故郷で何かあったの?
砂龍との関係も詳しく教えて」
プリムに一方的に質問され、ヨゼフは戸惑う。
が、彼女が良い人間であることを信じ、答えた。
「ラノア族長の屋敷の方から爆発音が聞こえたので、僕は迷わずそっちに向かいました。
人間の女性がラノア族長とプリシラをぼこぼこにしていたのを、偶然見てしまったのです。
そしたら、あの女が、もの凄い形相で僕を睨みつけてきて、僕の目の前で族長達をメダルに封印するとすぐに、僕自身を殴ってメダルに封印しました。
リタとは、ガルドラの魔道領国で奴隷生活を送っていた頃からの親友です。
彼女は幼少の時から、身分も種族も違う僕をいつも助けてくれるので、僕は彼女のことをお姉さんだと思っています」
ヨゼフの言葉を聞きながら、プリムは涙を流していた。
彼女は泣きながら、四人に言う。
「わかった。あなた達は今日、この学校を卒業したということにしておくわ。
ただ、現時点では式は挙げられないから、代わりにこのアイテムを渡しておくわ」
そう言ってプリムは、グラナダに橙色の石を、ミリフには青色をしていて巻き貝のような模様の石を渡した。
「これは?」
「≪砂のゼフェル≫と、≪水のゼフェル≫よ。
まあ、要は魔封石ってところね」
プリムの説明がマニアックなためか、四人は同時に首を傾げる。
「でも、私達の冒険の役に立つ道具だというのは、事実だな」
リタは辛うじて、納得する。
彼女はもう一度、自分が見た夢に出てきた男性の影のことを思い出す。
(あの声……。間違いなく、あれは父上だ。
『砂と水と葉の……』というのは、おそらくさっきグラナダ達が先生から貰ってた石のことだろう。
グラナダは良い人なのか、まだ疑わしい部分もあるけど、ここにいても何も始まらない。
とりあえず、この世界で何が起こってるのか突き止めるために、グラナダの使い魔として行動しよう)