ガルドラ龍神伝―外伝章―
三人は、執事追跡作戦を実行した。


この屋敷の中は、部屋が多いうえに、男爵に操られているような魔物達が徘徊しているので、一筋縄ではいかない。


それでもロータスは弓を右手に持ち、余裕な態度を動作に表す。


「ロータス!


何余裕かましてんだよ。早く逃げようぜ。


敵の数が多すぎる」


「逃げる? どこに逃げるんだ?


どこか、安全な場所があるのか?」


ロータスが訪ねる。


グラナダは少し戸惑いながら、首を横に振った。


「ないだろう。俺達だけで、こいつらをベキボコベクにやっつけるだけだ。


いくぞ、グラナダ」


二人は、集団で襲ってくる敵達と戦う態勢に入る。
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