机の上で逢いましょう。
『何か、早かったなぁ。君と直接話してみたかったよ。』


そんなこと、言わないで…。

…あたしも。
逢ってみたくて、たまらなかったから。

なのに…、
卒業だなんて…っ。


『今回は、ポエムが書ける気がしないんだ。ごめんね?』


らしくない。
後ろ向きな言葉。

"机の住人より"
とも、記されていなかった。


あたしはなんて書こう?

ポエムも、文も、
書ける気がしない…。

シャーペンをもつ手に
力が上手く入らない。

ただ、"卒業"という文字を見つめていた…―。
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