机の上で逢いましょう。






「―…"俺は、誰かに信じ
てもらっているのだろうか"と、記しました」






―――あぁ。

この人だ。


あたしが、
探していたヒトは…。






「返事は、すぐに返ってきました。嬉しかった」


そう言って、
その男の人は…
机の住人さんは、
ニッコリ笑って



「皆さんに、この言葉を贈ります――」







…―舞い上がる桜。
揺れる木々。
涙の空間。


あたしが、
この人を愛した記憶。






「―…あなたも誰かに信じてもらっているのです…」




確かに通じた―。
あたしの、言葉…―。
< 32 / 34 >

この作品をシェア

pagetop