机の上で逢いましょう。
何故メモをしたのかと問われれば、それは、あたしの趣味に必要だから。

あたしの趣味は、
ポエムや小説をかくこと。

さっきのメモ帳は、それのネタ帳みたいなもの。

今ではもう、
傷だらけでボロボロになってしまったが、
あたしにとって、大事なものだった。
それは、今までの気持ちが、ポエムやネタとなって
つまっているから。

笑う人も
いるかもしれない。
それでも、あたしは
あたしを貫いていく。


いつも、親から言われていた。


『自分を貫き、人に迷惑をかけず、正しくも、自分の道を歩みなさい』

そう言われ続けた。

この教えを守ろうとするあたしは、かなり素直なんだと、我ながら思う。




――キーンコーンカーンコーン…―

自分の世界に浸っていると、いつの間にか、理科が終わっていた。


4時間目だったので、
椅子を机の上にあげて下さいと、40代位の男の先生が指示をだした。


あたしは、机の上の文字を隠すように、静かに椅子を置いた。
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