机の上で逢いましょう。
その言葉のせいかはさだかではない。


あたしは、最後に、

『机の住人さんへ』

と、横に書いた。

少し、口角が上がってしまったため、左手の制服の袖でおさえた。


前回書いたコメントは
霞んで、見ずらくなっていた。
そのことに、少し
淋しさを感じた。



そうだ…。
いつかは、このコメント達も、消えてしまうんだ。

今書いたコメントも…。



時は、あまりにも
はかなくて。
あまりにも
短い。

だから、
大切に、今を生きているのかもしれない。


「ここに、H2Oを―…」

授業中にもかかわらず、
机を見て、机に必死に書いているあたし。


……一体、何をしてんだか…。


自分でも呆れてしまう。
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