君に贈る
「裕可愛い」


「‥バカにしてるだろ」


「してないよ~」


やべ‥マジハズいし


俺は愛理ちゃんから目を逸らして通路の方を見た


「裕、じゃ嫌いな食べ物は?」


「ない」


「えっ?聞こえないよ~こっち向いて」


腕を引かれ愛理ちゃんの方を向いた


「ない、嫌いな食べ物」


「ほんとに?そうなんだぁ」


「愛理ちゃんは?」


「えっ//」


急に顔を赤くする愛理ちゃん


何で?


「ねぇ、裕」


「ん?」


質問に答えろよ


「愛理って呼んで」


「‥え?」


「ちゃん付けしないで」


ね?って首を傾げる愛理ちゃ‥愛理


「愛理」


俺が呼ぶと愛理は顔を真っ赤にして窓の外を見た


もしかして愛理‥


「私の好きな食べ物は生クリームがたっぷり乗ったイチゴのショートケーキ、嫌いな食べ物はね、ネバネバした食べ物全部」

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