君に贈る
「俺の先輩、琉生とは幼馴染だ」



雅喜がそう言った



私はジョッキを握り口に近づけた



雅喜の先輩で幼馴染



えっ先輩!?



あ‥もしかして会ったことがあるから怒ったとか?



でも記憶が全くないんだけど



「おい、何があったんだよ」



裕が真面目な顔で聞いてきた



「告られただけ」


「「はぁ?」」


二人が声を揃えて私を見た


「沙菜ちゃん」


そのときスッと隣に座った一人の男


名前は‥‥‥‥忘れた


「一緒に飲もうよ」


「‥ごめん、帰るわ」


琉生が気になって仕方ない


どうして告ったの?


どうしてキスしたの?


謎だらけですっきりしない


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