君に贈る
沙菜SIDE


ご飯を食べた後


「沙菜、混浴行くか」


「っ‥そんなダイレクトに言わないでよ」


ドキドキしてきたじゃん


「照れてんの?」


顔を覗き込まれ増々鼓動が早くなる


「もう見てんだし、何てことないだろ?」


「…」


そういう問題じゃなくて‥


お風呂だよ?


セックスとはまた違うでしょ?


結局貸切露天風呂に来た


景色は抜群にいい


「沙菜、こっち来いって」


私は琉生とは逆サイドに座ってる


「イヤ」


「フッ」


「何で笑うの?」


「可愛い奴」


「っ‥」


ふ‥普段そんなこと言わないのに急に言われると返事に困る


気付くと隣に琉生がいた


「わっ!!」


「俺はお化けじゃねぇ」


「…」


私は琉生から離れようとした
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