君に贈る
でも琉生に肩を抱かれ動けなくなった


「俺のそばにいろって」


「っ‥」


さりげなく言ったんだろうけど


私にはドキッとする言葉で


そのとき


「「あ」」


二人の声が重なった


白くてフワフワした雪が降ってきた


「沙菜」


「ん?」


琉生の顔を見てすぐ、口を塞がれた


琉生、私


琉生が好きみたい


ううん、好き









翌日


目を覚ますと琉生はいなくて


私は目をこすりながら起き上がった


あれ‥


お風呂かな?


ふと視界に入ったものに釘付けになる


「あ‥」


枕元に置かれた可愛い箱


ピンクのリボンが『ここよ』って言ってるみたい
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