君に贈る
「ならいいんだ」


は?


コイツそんな酔ってんの?


俺は呆れながら酒を飲む


「お前、最近何かないのか?」


「何かって」


「ま、沙菜を手に入れて仕事も順調、悩みなんかねぇか」


いきなり親父くせぇし


沙菜で思い出した


「悟、フリーの男いねぇ?」


「は?」


「女がいねぇ奴」


だんだん面倒くさくなるな、コイツといると


「あぁ~‥いるかも。何で?」


「沙菜の友達に男紹介するように言われたから」


「あぁ、いいけど」


俺は悟がニヤっと笑うとこを見逃していた


「場所とか決まってんの?」


「いや。何も」


「じゃ俺がセッティングしといてやるよ」


「助かる」


「ははっ!俺とお前の仲だろ~?」


そう言って肩に腕をまわされ


俺はそれを払った


俺コイツより1つ上なんだけど?


ま、いいか
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