君に贈る
そして今に至る


誰が来るのかもどんな奴が来るのかも知らない


「琉生、来るの二人なの?」


沙菜が席を見て言う


「いや、一人のはずだけど‥」


そう言えば何で2つ席があるんだ?


待ち合わせの時刻になったとき


「琉生」


声のする方を見ると悟が立っていた


もしかして、悟?


いや、悟は沙菜‥


まさか‥


俺は愛理ちゃんをチラッと見た


愛理ちゃんは悟を見て笑ってる


「悟、どうしたの?」


「愛理、俺じゃ不満か?」


悟は愛理ちゃんの隣に座った


俺の隣の空席が気になってならない


沙菜を見るとどこか一点を見ていた


どうすっかなぁ‥


「全然いいよ、琉生くんありがとね」


「‥あぁ」


どうなってんだ?


何かがおかしい


「そうそう、琉生。さっき懐かしい奴から連絡あってさ、今から琉生に会うって言ったら来たいってさ」


「誰?」

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