君に贈る

私は胸が苦しくなった


思わず涙を流してしまう


「イヤならいいんだ、もうちょっと「違うの‥」


嬉しいんだよ


琉生がそこまで私を想ってくれてることが


私泣き虫になったなぁ


「一緒に住みたい」


「本当か?」


「うん」


私は琉生に抱きついた


こんな私初めてだよ


こんなに弱みを見せられたの、琉生が初めて


私、どんな罰でも受けるから、琉生は失いたくない


強くそう思った


「じゃあ家探しに行くか」


「今から?」


「気が早い?」


ニコッと笑う琉生にドキッとする


私は首を横に振った


琉生に守られてる気がした


「じゃあまず化粧直しからだな」


そう言って頬の涙を拭ってくれる琉生


「そんなひどい?」


「まぁまぁ」


「ほんとに!?」


私は慌てて涙を拭った


「嘘、変わらないよ。沙菜は沙菜だ」