君に贈る
翌日

私は仕事しながら琉生のことを考えていた



私が出てくるの待ってた琉生



でも紙を渡してすぐ帰ろうとするし



私は昨日の紙を広げた



まだ連絡してない



メールしたところで返ってこない気がするし、電話しても無言で終わりそうだし



でも渡してくれたんだから連絡する気はあるのかな‥


はぁ‥ダメだ


気になって仕事にならない



私は紙をしまってデスクの上のパソコンに目を向けた



はぁ‥



「どうした?昨日あれからどうなったわけ?」



愛理がそっとコーヒーを置いてくれて言った



「ありがと」



私はマグを持ち口に運んだ



「ねぇ、琉生くんとどうなったの?」



興味津々の愛理



「付き合うことになった」


「はぁあああああ!?」


途轍もなく大きい声にまわりのスタッフが私たちを見た
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