君に贈る
「またかよ」


「いいでしょ?」


そう言って俺の首に腕をまわす愛理


どっちからともなく引き合う唇


「んっ‥」


愛理の口から出る声


愛理の体


俺は沙菜と重ねる


沙菜を抱いてる、そう思って


「あっ‥」


俺何やってんだよ


抱くのはアイツがいいのに


俺はどんどん落ちてくのを感じた


自分が自分じゃないみたいだ


今まで何十人という女は抱いた


でもこんなに感情がないのは‥








愛理SIDE


悟とヤって家を出る


後悔はしてない


私は完全発情期


自分でもどうかしてるって思ってる


街を歩いてるとき、死にそうな顔で前から歩いてくる一人の男を見つけた


胸がギュッと締め付けられる


「裕‥」


「‥あ」

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