君に贈る
ごめん、沙菜


俺の我儘で同棲しようなんて


離れてると沙菜を手放しそうになるんだ


俺は一人の父親だから


「俺、まだまだガキだな‥」


なぁ、沙菜


俺のそばにいてくれよ


これからもずっと


何があっても













沙菜SIDE


家に帰って今日見てきた物件の資料を広げた


私はじっと見つめた


「琉生‥」


琉生は私が無理してないかって聞いたけど


琉生が無理してる気がして‥


琉生は優しいから‥


美里さんのことほっとけないはずなのに


「ううん、琉生は私といることを選んでくれた」


喜ぶとこじゃない


これで、いいんだよね?





翌日


出勤すると愛理はすでに来てて

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