君に贈る
それが楽でもあったけど


「そうそう、沙菜、俺悟って奴が沙菜の友達と会ってるのよく見んだけど。家から二人で出てくるとことか」


「え?誰?」


「さぁ‥名前までは知らねぇから」


私の友達‥


「特徴ねぇの?」


「んぁ?あぁ‥結構胸でかい子」


「ばぁかどこ見てんだよ」


もしかして‥愛理?


「男のロマンだろ!」


「女は顔だ、顔!」


「胸だろ~」


こいつら‥


殴っていいっすか?


「で、その女が悟って奴とどうこうなってたのかよ?」


「多分あの二人ヤってんぞ?」


「バカ、何でわかんだよ」


「その女の胸元にマーキングあったし」


え‥


悟と、愛理が?


まさか‥


あの二人はこの間一度会っただけじゃ‥


美里さんが来た、あの日に‥


あ‥でもあの時、二人親し気にしてたかも


“愛理、俺じゃ不満か?”


“全然いいよ”

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