君に贈る
琉生SIDE

沙菜を家まで送った後


俺は悟に電話した


「はい?」


「今どこだよ」


「家だけど?」


俺はイライラしながら電話を切った


悟の家に着き、乱暴に車のドアを閉めた


インターホン押さずに家に入る


「おいおい、ピンポン押せって」


「黙れ」


俺は悟の胸倉をつかみ一発殴った


「ってぇ」


頬を抑える悟


俺は悟を睨んだ


「フッ。怒るなよ。で、どうだった?病院行ったんだろ?」


何でもわかってるような口利くな


「妊娠してた」


「マジ!?やっぱ何回も抱いたのがよかったか」


プチン


俺は悟を押し倒し跨る


「殺せよ」


「っ」


「俺の気持ちやっとわかっただろ?」


俺は歯を食いしばった


「美里のとき、俺も今のお前と同じことしたし」


「だから何だよ」


俺は悟を殴った
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