君に贈る
本気で殺したいとさえ思った


でもそれはできなかった


あのときの悟も途中でやめた


「お腹の子の親は俺だ、琉生じゃない」


「お前じゃない」


「俺だ」


俺は握りこぶしを作った


「お前は美里の子育てろよ」


「っ‥」


「美里と二人目でも作れよ」


俺は悟の首をつかむ


「殺すのか?とことんダメなパパだな」


鼻で笑う悟に殺意を感じる


俺は悟から離れ家を後にした


車を飛ばし家に帰る


イライラが収まらない


「くそっ!!」


俺はソファのクッションを思いきり投げた



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