君に贈る
no.5
愛理SIDE

私は病院に来ていた


検査を終え先生と向かい合う


「どうでした?」


「残念ですが‥」


私はがっくりと肩を落とした


「先生どうしたら妊娠します?」
















病院から出て私は大きなため息をつく


どうして妊娠しないわけ?


あんなにヤってんのに


私はイライラしながら帰った


早歩きで街を歩く


TRRRRR TRRRRR


「はい?」


私はイライラしたまま出る


「おい、何怒ってんだよ」


「悟、何か用?」


「あ、お前最高だよ。沙菜妊娠したらしい」


私は歩く足を止め持ってたバッグを落とした


「‥え?」


「沙菜だよ沙菜。多分俺の子だろ~はははっ!マジこんなうまくいくとは」


私は電話を途中で切った


「嘘でしょ‥」
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