君に贈る
沙菜SIDE

私はあまり眠れず今日という日を迎えた


私は琉生に迎え来てもらってマンションを後にした


「琉生、緊張してる?」


「あぁ」


私は琉生の横顔を見て笑った


「笑うな」


「大丈夫だよ。父さんは」


父さんはね


絶対大丈夫


問題はお母さんの方で‥


私たちはまず父さんの家に来た


超がつく豪邸に到着


私は車を降りてインターホンを鳴らした


「沙菜か、入れ」


門が自動で開く


「琉生、車入れて」


「あぁ‥」


琉生はガチガチ


新鮮な琉生を見た


玄関の前に二人で立ち深呼吸


「琉生、大丈夫?」


「あぁ」


私は玄関の大きなドアを開けた


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