君に贈る
それより私は琉生がどうして怒ったのかわからない


それが気になって仕方ない


琉生って、苗字何て言うんだろ


何の仕事してるんだろ


てか私のこと好きじゃないでしょ、絶対


でもキスしたし‥


うん、意味がわかんなくなってきた


「沙菜?」


「っん??」


やば、何か話してた?


「琉生のことやっぱ好きなんだぁ~?」


「違うって」


即答しちゃったよ‥


そのとき、琉生から電話がかかってきた


「もしもし」


「あぁ‥あ、悪いまた夜かける」


「えっ‥」


ツーツー


「何て何て???」


愛理が身を乗り出して聞いてきた


「夜かけるって」


「‥は?」


目が点の愛理と見つめ合う


「琉生って何の仕事してんの?」


「知らない」

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