君に贈る
何か変な意味に聞こえるから『♪』はつけないで


「琉生くん、娘を頼んだぞ」


「はい」


顔は強面なのに性格がこんなだから


琉生は力が抜けたみたいで笑っていた


二人はすぐ打ち解けて二人で会話を盛り上げていた


私はお母さんが気がかりで話に集中できない


たまに琉生が苦笑いする


私は琉生の顔ばかり見ていた


適当に挨拶して父さんの家を後にする


車の中で琉生は私に聞いてきた


「お父さんっていつもああなの?」


ははは


誰もが思う質問だよね


「うん、ギャップあり過ぎるでしょ?」


「ははっそうだな。でもいい人だ」


「うん」


次はお母さんの家に


お母さんは小さなアパートを借りて暮らしてる


駐車場がないからパーキングに入れ家に向かった


「ここ」


古びたアパートを指差す


2階の一番奥の部屋


インターホンを鳴らすとすぐに出てきた


「沙菜‥とどちらさん?」


「お母さん、紹介するね「付き合ってるの?」


「え、うん。そうだけど」


「‥上がりなさい」


そう言って中に入ってくお母さん


私と琉生は顔を合わせた後入った
< 171 / 418 >

この作品をシェア

pagetop