君に贈る
沙菜SIDE

琉生の気持ちがすごく嬉しかった


何てしっかりしてるんだろうって


何で私はこんなだらしないんだろうって‥


琉生は大人だなって思った


それから家に帰り引越しは始まった


今日から一つ屋根の下


終わったときにはもう18時を過ぎていた


「沙菜、今度またお母さんに会わせてくれない?」


「うん」


琉生は優しく微笑んだ


「今日は宅配頼むか」


「いいねぇ~何にする?」


チラシを広げ悩む


真剣に悩んでる琉生が可愛くて愛おしい


好きだよ、琉生


ずっと離れたくない


このときはまだ地獄をみるとは思ってもいなかった
< 177 / 418 >

この作品をシェア

pagetop