君に贈る
琉生SIDE

家に帰るといい匂いがする


そして沙菜が出迎えてくれた


「お帰り琉生っ」


嬉しそうに笑う沙菜


「ただいま」


そのまま行こうとする沙菜の腕を引き、抱きしめた


「琉生?」


「腹減った」


「フッ。ご飯できてるから、食べよう」


そう言って俺の腕からスルッと抜けてキッチンへ走って行った


まぁ、沙菜は『ご飯にする?お風呂にする?それとも私?』何て言うわけないか


俺は一人で笑い寝室に向かった


着替えを済ませダイニングにいくとうまそうな料理がテーブルを占めていた


「座って」


俺は席につき沙菜の行動を見ていた


テキパキしてて無駄がない


やり慣れてるのが見てわかる


「さ、食べよう」


「いただきます」


「いただきますっ。あ、そうだ琉生、あれ教えてよ」


あれ?


あぁ、沙菜の母さんのことか


「俺の母さんが沙菜の母さんのこと知ってたんだよ」


「へっ!?」


「同級生で親友なんだって」


俺も名前言った瞬間母さんがはしゃいで驚いた
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