君に贈る
カフェを出て街を歩く




「ねぇ、沙菜」


「ん~?」


「まだ‥」


「フッ。全然。ただいい男がいないだけ」




私は一生に一度あるかないかの大恋愛をした




でもあっさり先月終わった




意外とあっさりと




別れた日は号泣した




でももう平気




人間って‥




まぁ、とにかく次の恋を探してる




「でも沙菜男友達多いのに、どうしてそんなかから付き合わないの?」


「え~友達以上に見えないから」


「ふ~ん、一人も?」


「一人も」




すごい仲いいけど、男として見れないじゃないけど‥なんていうか




自分が男っぽいからかな




サバサバしてる方が好きだし





「でも沙菜の男友達イケメンばっかなのに、不思議だねぇ」


「…まぁ、顔はキレイな奴多いね」


「ブ専なの?」


「まさか!私は極上が好き」


「ははっ!欲張り」


「今頃知ったの?」


「よく言うよ~」





二人で大きな声で話しながら家路についた
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