君に贈る
会社の入り口に立ってる裕


うん


何で?


「裕っ」


私は裕に駆け寄った


「よ」


「どうしたの?」


裕は私の手を引いて歩き出した


んん???


会社の駐車場で立ち止まり私を見た


「何かあったの?」


「沙菜‥」


「ん?」


裕は私から目を逸らして小さくため息をついた


「どうしたの、何かいつもと違う」


「あ~悪い、なんていうか‥」


頭をぐしゃっとかきながら笑う裕


「今日飲みいかねぇ?」


「フッ。いいよ。てかそれ電話でもいいじゃん」


わざわざ来るなんてびっくりしたじゃん


「ははっだよな」


「うん」


「じゃ、また連絡するわ」


「うん」


裕はそのまま帰って行った


私はクスッと笑って会社に入った


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