君に贈る
お前じゃなくて?


「愛理、沙菜を殺すかもしれない‥」


「っ‥おい、冗談よせ」


「本気だって!アイツ、考えることがどんどんエスカレートして‥俺怖くなってさ‥」


マジかよ‥


「っ沙菜‥」


俺はイヤな予感がして立ち上がった


「琉生?」


「沙菜今一人にしたら‥」


俺は悟の家を後にする


俺は全力疾走ってものを久しぶりにした


変に鼓動が早い


沙菜‥無事でいてくれ‥


頼むから‥


俺から沙菜を奪わないでくれ


愛理ちゃんと喧嘩した後なら尚更だ


沙菜‥


イヤな光景が頭をよぎる


俺はエレベーターを待つのも惜しんで階段を駆け上がる


こんな高層マンションにするんじゃなかったと今更後悔する


家の鍵を開ける手が震える


やっと開けたドアを思いきり開け中に駆け込んだ


「沙菜!!!」


「びっくりしたぁ!どうしたの琉生?」


「はぁ‥」


俺は沙菜を抱きしめた


安心してどっと疲れた
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