君に贈る
仕事のことなんか考えずに裕に会いに行けば‥


愛理を探しに行かさなかったら‥


私が電話したから‥


「ごめんっ‥なさいっ‥」


「何で沙菜が謝るんだよ‥」


「私のせいだ‥」


「沙菜、落ち着け‥今どこ?」


私はその場に座り込み泣いた


「沙菜!?‥沙菜!?」


ごめん‥ごめんなさい‥


裕‥


「いやぁっ‥裕‥」
















愛理SIDE


「ごめん、初めまして。俺は山田孝雄。よろしくね、愛理ちゃん」


それから会ったことがあるなんて素振りは見せなかった


「それで、あなたは私の何ですか?」


「愛理ちゃんの心の医者、かな?」


何それダサいし


てか名前もダサいけど


そんなダサい話を聞くこと数時間


「じゃあ、明日も来るから」


「‥」


あっそ


孝雄が病室のドアを開けたとき、廊下が騒がしい


「先生!」
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