君に贈る
痛い‥


私は子宮のあたりがギュッと締め付けられるような感覚に襲われた


「沙菜!」


「琉生っ‥痛い‥」


「待ってろ」


私は蹲る


痛い‥痛いよ‥


そのとき足元に血が流れた


「えっ‥」


私は血を見て頭が真っ白になった


そしてそのまま意識を手放した























目を覚ますと琉生が私の手を握っていてくれた


「琉生‥」


「気分は?」


「それより‥赤ちゃんは‥?」


琉生は目を伏せる


「いなくなった‥」
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