君に贈る
大人になるってのも考え物だ


私は荷物を手に会社を後にした


会社の前で琉生が待っていてくれた


「琉生!」


何で?


「お疲れ」


ニコッと笑う琉生


「いつからここに?」


「さっき」





琉生のことだから多分結構待ってた


「ご飯は?食べたの?」


「まだ」


「じゃどっかで「家で」


???


「そっか、じゃ早く帰ろう」


「あぁ」


琉生は心配してくれてるんだよね


私は心の中で琉生にありがとうと言った


こうやって琉生と居れることは当たり前なんかじゃなくて


人生は全部偶然でできてる


そう思った


ねぇ裕


また、逢おうね
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