君に贈る
「さ、じゃ食べましょ」


「そうね」


二人のお母さんはにっこり笑った





「その前に話があるんだ」


琉生は普通に口を開いた


「何?結婚破棄なら聞かないわよ」


琉生のお母さんが目を細めて言った


「違うし」


みんな笑う


「実は‥」


琉生は真顔になる


「何?本当に破棄?」


「だから違うって」


「もう!さっさと言いなさい」


今度は琉生のお母さんが頬を膨らませる


「俺らスタートラインに立ったから」


「「「「は???」」」」


4人の頭の上には?マークが飛んでいる


「琉生、どういうことだ?」


「つまり、沙菜のお腹にはもう‥」


「流産しちゃったの?」


琉生のお母さんが私の顔を覗き込んで言った


私は何も言わず頷いた
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