君に贈る
悟SIDE

俺は病院にいた


病室の表札を確認してノックした


「はい」


俺はドアをゆっくり開けた


「よ」


「悟‥」


愛理は目を伏せた


「元気そうじゃん」


「‥悟、ごめんね‥」


愛理が謝るなんて


俺はフッと笑った


「何で笑うのよ」


「お前らしくないと思って」


「‥もう言わない」


愛理は少し大人っぽくなった気がした


「愛理いつ退院すんの」


「明日」


「そっか」


それから無言の時間が続いた


愛理はちょっと変わったような気がする


事故って壊れたか?(笑)


「何一人で笑ってんの」


「別に」


俺は窓の外を見た
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