君に贈る
「うん」


孝雄は嬉しそうにケーキを取りに行った


孝雄は悩みなんてないのかな


いつも笑ってるし


孝雄は3往復して沢山のケーキを持ってきた


「持って来すぎじゃない?」


「大丈夫、責任持って食べるから」


そう言ってフォークを持ち食べ始めた


「愛理ちゃん食べな」


「うん」


孝雄はかなりスイーツ好きらしい


「ねぇ」


「ん?」


「あんた悩みないでしょ」


「ははっよく言われる」


うん、だろうね


「俺にもあるんだよ」


「‥え?どんな?」


「俺一人でも救いたいんだよ」


「誰を」


「患者さん」


「‥」


孝雄はそれでも笑顔で


どうしていつも笑っていられるんだろ
< 249 / 418 >

この作品をシェア

pagetop