君に贈る
沙菜SIDE


悟と愛理の家に来たけど、愛理はいないみたい


「帰ろう」


「うん」


私は紙袋をドアノブにひっかけてその場を後にした


悟に家まで送ってもらった


「じゃあ、またね」


「あぁ」


悟と別れ私は家に入った


悟と友達に戻れた


またやり直せるよね


今度は友達として


その日の夜、琉生はドレスの写真を持って帰ってきた


「沙菜、ドレス今度見に行く前に写真借りてきた」


借りれるもんじゃないよね、普通


「どんなんあるかだけでも知ってた方がいいと思って」


「はは‥琉生、これ借りれるもんなの?」


「普通に貸してくれたけど?」


あ、多分琉生がかっこいいから『貸してあげるっ』とかって借りてきたんだろな‥


「沙菜?」


「え?あ‥」


つい変な想像してしまったじゃん


「こんなんよくない?」


二人で写真を覗き込む
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