君に贈る
「あ、イイ」


「だろ?」


琉生は自分が着るかのように見入ってる


私は思わず笑った














琉生SIDE

俺は幸せだった


沙菜が隣にいて


もうすぐ結婚式で


でも忘れてたんだ


やっかいな奴がもう一人いること


「じゃ、行ってきます」


「いってらっしゃい」


沙菜に見送られマンションを出たとき


「琉生」


「結衣・・」


すっかり忘れてた


そう言えば再々電話きてたっけ


でもどうしてここがわかったんだ?


引っ越したことすら言ってないはずなのに


「ねぇ、どうして引越ししたの?」
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