君に贈る
いつものバーにしたのが間違いか?


「琉生」


遅い


雅喜は俺の隣に座り酒を頼む


「琉生幸せか?」


「あぁ」


俺は沙菜とのことを言ったつもりだった


でも結衣はまた勘違いをする


「もう!琉生大好きっ」


「‥おい」


雅喜は結衣を見て固まった


「違うから」


「だよな‥その子誰?」


「結衣でーす!琉生くんのお嫁さんになるの」


「…」


「‥はは‥ごゆっくり」


そう言って雅喜は立ち上がろうとする


「待てって」


俺はすかさず雅喜の手を引いた


「だって俺お邪魔そうだし」


「いや、全然邪魔じゃない、むしろ邪魔してくれ」


「は?」


は?じゃねぇよ、お前空気読め


俺には沙菜がいること知ってんだろが
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