君に贈る
今までのことがフラッシュバックする


「愛理、ごめんね」


沙菜は悲しそうな顔で私を見た


「どうして沙菜が謝るの‥」


「私愛理の幸せ奪っちゃったから‥」


「それは私の方「ううん」


どうして?


どうして沙菜がそんなこと思うの?


「私が裕を奪っちゃった‥」


「‥え?」


「あの日ね‥裕と電話したんだ」


「うん‥」


「愛理と一緒にいるか聞くために」


「うん」


「でも一緒じゃなくて‥裕は愛理のとこに行こうとして‥」


「っ‥え?」


「私が前の日、愛理にひどいこと言ってなかったらって‥」


「沙菜、違「裕に電話してなかったらって‥自分を責めたの」


沙菜も‥自分を責めたの‥


沙菜は全然悪くないよ


だって私が強引に裕と付き合ってなかったらあんなことには‥


「でもね、時間は戻せないから‥来世で裕とまた会う予定」


「沙菜‥」


「もちろん愛理とも会いたい」
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