君に贈る
沙菜SIDE

琉生を送り出した後、私は尚吾に電話をかけた


「久しぶりだなぁ、沙菜」


「久しぶり、元気?」


「あぁ。めっちゃな」


「そっか」


本当に元気そうな声の尚吾


「尚吾、今彼女いたりする?」


「別れたばっかでいない」


ラッキー!


「ねぇ、紹介してあげよっか?」


「ん~‥しばらくいいわ」


「え‥何で?」


「一人のが楽だから」


「…」


私は何も言えなくなった


「沙菜?」


「あ‥そうなんだ」


「ん。恋愛はしばらくしない」


「そっか」


一気にテンション下がる私


「それより沙菜一緒に飲み行こ」


「うん」


「今日とか大丈夫?」


「うん、大丈夫」


琉生に言っておかなきゃ


尚吾に誰か紹介してもらえばいいよね


裕がいたらなぁ‥


「沙菜?」


「あ、ごめん、何?」


「仕事終わったら連絡するよ」


「うん、了解」


電話を切り思わずため息がでる


時計を見て焦った


「ヤバい!」


私は慌てて支度し、会社へ向かった
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