君に贈る
沙菜SIDE

私は式場に足を運んでいた


「こんにちは」


「桐谷様、お待ちしておりました」


結婚式は1週間後


今日は打ち合わせ


私は教会に入った


「当日はこんな感じで装飾しますので」


そう言ってスタッフが写真を見せてくれた


琉生が私の旦那様になるんだね


私は思わずニヤけた


「あ、あのここなんですけど」


「はい」


私は写真を指差し説明する


「かしこまりました、他にご要望はございますか?」


「そうですねぇ」


今からドキドキするなぁ


そのとき電話が鳴った


「すみません」


私はスタッフに一声かけて電話に出た


「もしもし」


「沙菜ちゃん、今からうち来れる?」


お義母さんだった


「今打ち合わせしてるから、それが終わったら行く」


「はぁい」


私は電話を切りスタッフと打ち合わせを続けた
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