君に贈る
私は周りを見渡した


でも琉生は帰ってくる気配がない


私は両手に息を吹きかけ、歩き出した


いつもこんな遅いのかな‥


雪は地面を白く染めていく










家に帰るとそのままベッドに倒れ込んだ


寝不足の私はすぐに眠りに落ちた








TRRRRR TRRRRR


私は朦朧とする意識の中携帯を探った


でも近くにないらしく、仕方なく起き上がる


ベッドしたの鞄の中で鳴る携帯を取り出した


「はい‥」


目を閉じたまま電話に出る


「沙菜また遅刻?」


「えっ‥今何時?」


「もう9時前だよ」


「えっ嘘っ」


私は慌てて立ち上がった


でも‥



「もしもし?沙菜?‥沙菜!?」




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