君に贈る
打ち合わせを終え琉生の実家へ向かった


ピンポーン


「沙菜ちゃん入って~」


陽気な声のお義母さん


私は桐谷家に足を入れた


「沙菜ちゃ~ん!おかえりなさい」


私は今日もママに圧倒される


「た、ただいま」


「こっちこっち」


お義母さんが私の手を引きリビングへ入る


「座ってて」


そう言ってキッチンへ行くお義母さん


私はソファに座った


テーブルの上にはいろいろな国のパンフ


ま、まさか‥


お義母さんはコーヒーを持ってきた


「ありがとござます」


「フッ。沙菜ちゃん敬語になってないわよ。てか、敬語は禁止よ、他人じゃないんだから」


「あ‥うん」


顔会わせると敬語になっちゃうんだよね‥


「で、沙菜ちゃん何で呼び出したかわかる?」


私はテーブルの上のパンフを見てお義母さんを見た


「新婚旅行?」


「違うの、両家の親だけで海外行こうと思って」


え、何で‥


この流れは私たちの新婚旅行じゃ‥ははは
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