君に贈る
「どこがいいと思う?」


「‥みんなはどこに行きたいと?」


「みんなバラバラなのよ~」


「…」


正直‥自分たちで決めて‥


「沙菜ちゃんたちはどこに行くの?」


「え‥まだ何も‥」


話すら出てないよ


「あら、そうなの?琉生に言っておくわね、女の心が読めないんだからあの子は」


腕を組みそっぽを睨みながらため息をつくお義母さん


ははは‥


私そんなに気にしないですよ?


だって記念日すら気にしないのに‥


私女じゃないのかな‥


それからお義母さんは延々と悩み‥


TRRRRR TRRRRR


「もしもし」


「沙菜どこにいんの?」


「琉生の家」


「は?何で?」


「お義母さんに呼ばれて」


「じゃ今から行く」


「ん」


そうしてくれるとものすごく助かる
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