君に贈る
琉生の車で家に帰る


「たく‥疲れる」


「フフッ面白かったけど?」


「全然こっちは面白くねぇんだけど」


だろうね


「あ」


「ん?」


「明日本当に警察に届けるの?」


「まぁ、俺もその方がいいのはいい」


琉生は真面目な顔で言った


家に入り私は引出から茶封筒を取り出した


「琉生、明日これ持ってって」


「ん?」


琉生は茶封筒の中身を見た


中身は写真


結衣ちゃんが家の前で待ってるところから琉生が無視して車に乗り込むとこ


それを2週間分くらい


「沙菜‥」


「引いたよねっ‥ちょっと探偵みたいなことしちゃった‥」


「いや、全然引いてない。むしろ嬉しい」


「え?」


琉生は私をギュッと抱きしめた


「やきもちだろ?」


そう聞かれるとううんって言っちゃいそう


「探偵みたいなことしたかっただけっていうか‥何て言うか‥」


「フッ。嘘下手」


そう言って私にキスを落とした
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