君に贈る
琉生SIDE

翌日俺は沙菜がくれた写真と、無駄にうるさい母さん連れて警察署に来た


相談室で待たされること数分


ハゲてて背の低い太ってるおっさんが入ってきた


「えっと、霜下と言います。今日はストーカー被害の‥えっと相談ということでえっと‥」


「そうなんです。息子がストーカーにあってて」


「えっとそれはいつ頃からえっと‥」


「もう半年以上です」


何で母さんが答えてんだよ


「えっと、何かされたとかは‥えっと‥」


えっと言い過ぎだろおっさん


「琉生、何かされたりはしてないの?」


「毎日家の前で俺を待ってる」


俺はそう言って茶封筒を渡した


おっさんは中身を見る


「はぁ‥いい女ですなぁ」


「「…」」


おっさんみるとこ違ぇし


「いい男にはいい女がつくんですな。はははっ」


コイツ殴っていい?


「実は私も最近ストーカーにあいましてね」


嘘だろ!!!


「それがひどい顔で‥」


おっさんの方がキモいわ!


「こんな子ならOKなんですがね」


「あの、さっきから話が逸れていらっしゃいますど?」


どうやら母さんはキレたらしい
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